北海道の原野の大きなクマザサの葉



 様々な利用法があります。

大きく美しく抗菌効果のある自然の恵み クマザサの葉

お寿司やちまきに、またクマザサ茶としても利用できます。

 クマザサは 「隈笹」と書き、寒くなると葉の回りが黄色っぽく枯れて隈取りになることが名前の由来です。また、枝に9枚付くから九枚笹とも言われています。実際には必ずしも9枚ではなく7、8枚が多いようです。また熊笹ともよく描かれていて、いかにも熊の出そうなところに多いですし、30cmにもなる大きな葉は熊を思わせます。特に北海道のクマザサは大きく立派でヒグマ笹といってもいいくらいです。お寿司には笹の葉が付き物ですが飾りではありません。昔から笹の葉には防腐・抗菌効果があることがよく知られており、見た目だけでなく寿司作りには欠かせない物だったのです。最近ではお茶にしたりエキスを取り出して歯磨きや口中洗浄液に加えたりして、最近は様々な健康食品が作られているようです。
 当方では北海度の原野で自生しているクマザサの葉を注文の度に収穫してそのまま提供いたします。子供のために「笹舟」を作ってやるのもいいでしょう。お寿司は勿論、お魚料理などの下敷きに使えばお料理が見違えるように生えますし、お弁当のおにぎりを包むには抗菌効果があり最適です。本格的なちまきや鱒寿司などの飯寿司作りに挑戦してもいいでしょう。ここ北海道ではニシンや鮭などを使った飯寿司を家庭でも正月前に作ることが多いのですが、大きなクマザサの葉があってのことです。また、最近はクマザサ茶が評判です。農薬など一切無使用の自然の葉ですからぜひ手作りの安心なお茶を味わってください。

簡単に作れるクマザサ茶

 クマザサの葉はそのままでも2.3日で乾燥しますので、日に干したりする必要はありません。乾燥後のハサミで適当に切ってフライパンであぶるだけで、急須でも煮出しても飲めます。まだ緑色が残っている位の軽い炙りですと、緑茶風の、早朝の森の中にいるような清々しい香りと味が楽しめます。少し焦げ色が付く位によく焙煎すれば焙じ茶かアメリカンコーヒーのような深い味わいにもなります。煎じ方、淹れ方色々工夫して飲み比べるのも面白いです。

注意

 クマザサなどイネ科の葉では手を切って出血ということがよくあります。それはケイ素というガラスと同じ成分が多く含まれているからなのです。生ではもちろん熱を加えたり、粉砕しても胃を傷つけるおそれがあります。青汁として利用する際には絞ってよくこした汁だけを使った方がいいでしょう。


縁が変色して隈取りになっているクマザサの葉


笹舟

ちまき

飯寿司作りにも

富山の鱒寿司にも

寿司作りには本物の笹の葉が欠かせません。

保存法

クマザサの葉は乾燥に弱く、刈り取ってそのままにしておくと1日で枯れたように固くしおれてしまいます。しかし濡れたペパータオルなどで包み冷蔵庫で保管すれば1週間以上新鮮な状態です。冷凍してはいけません。


料理が映えるだけでなく、殺菌効果もあります。